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佐賀県唐津一帯で育まれてきた唐津焼は、始まりを1580年代ごろの岸岳城周辺に置いて語られることが多い。粗い土で形をつくり、鬼板による鉄絵、白濁した藁灰釉、鉄分の多い釉、灰釉、白泥などが器面をつくる。茶の湯の茶碗として知られ、皿やぐい呑みのような日常の器にも広がった。唐津港から京都、大阪をはじめ西日本へ運ばれ、現在の唐津市内にも約70の窯元が点在している。
唐津焼は佐賀県唐津一帯と深く結びつき、その始まりは1580年代ごろ、岸岳城主波多氏の領地で焼かれたものとされている。佐賀県立九州陶磁文化館の灰釉彫文茶碗は、生産地を肥前岸岳、制作年代を1580から1600年代とし、唐津市北波多の飯洞甕窯で焼かれたと推定される。長石質の釉が掛かり、胴部に彫文がある茶の湯用の茶碗として、岸岳、北波多、釉、彫文、茶の湯が一つの器に集まっている。
唐津焼は「土もの」と呼ばれる陶器で、ざっくりとした粗い土を使う。碗や皿、酒器は過度に滑らかな表面ではなく、素朴で力強い印象をもつ。茶陶として発展した一方で、生活の道具としての器も多い。料理を盛る、茶を入れる、ぐい呑みに酒を注ぐという使い方の中で、粗い土の重さや釉の表情が手と食卓に近づく。
唐津焼の表面は、素材と焼成の組み合わせで変わる。絵唐津は鬼板と呼ばれる鉄溶液で草木、花、鳥などを描き、釉薬を掛けて焼き上げる。斑唐津は白濁した藁灰釉を用い、素地の鉄分や燃料の松灰が溶け出して青や黒の斑点を生じやすい。黒唐津は鉄分を多く含む釉薬で、飴色、褐色、深い黒まで幅がある。朝鮮唐津では鉄釉と灰釉が高温で溶け合い、三島は印花や彫りの文様に白泥と釉を重ね、粉引は褐色の素地に白泥を掛けてから灰釉で焼く。
唐津焼は茶道の世界で「一井戸二楽三唐津」と言われ、茶人に親しまれてきた茶陶として語られる。茶碗だけでなく、皿、鉢、ぐい呑みのような日常の器もある。料理を盛る、茶を点てる、酒を注ぐという動作の中で器が完成するという考え方は、抽象的な美意識ではなく、土の器が実際に手元で使われる場面を指している。九州陶磁文化館の灰釉彫文茶碗は早い茶の湯用途を示し、現代のぐい呑みは同じ唐津焼を唇と手の近くに置く。
唐津焼の名は、港を通じた移動とも結びついている。唐津港から積み出された器は、京都、大阪をはじめ西日本に広がった。焼き物を「からつもの」と総称するほどであったという説明は、唐津という地名が器の流通とともに受け取られたことを示す。港は背景ではなく、土の器が人の手から別の土地の食卓や茶席へ移るための具体的な経路だった。
江戸時代の唐津焼は藩の御用窯として続いたが、明治以降にその庇護を失い衰退した。その後、中里無庵が、長く忘れられていた桃山から江戸初期の古唐津の技法を復活させ、作り手の数も増えていった。現在の唐津市内には約70の窯元が点在し、古い技法と現代的な感覚を取り入れた作家の器が同じ地域で作られている。
唐津市新興町のふるさと会館アルピノ2階には、唐津焼協同組合総合展示場がある。参加窯元の作品が集められ、絵付け体験、唐津焼の製造工程が分かるパネル、唐津焼展やテーマ展も用意されている。初めて唐津焼を見る人でも、窯元、器の形、絵付け、工程を同じ場所でたどることができ、唐津という土地と器づくりの距離が近くなる。
唐津焼を形づくるのは、佐賀・唐津の粗い土、岸岳と北波多に残る早い茶碗、鬼板や藁灰釉、唐津港からの流通、そして茶や料理や酒を受ける器としての働きである。碗やぐい呑みは、棚の上で完結するものではなく、手に取られ、注がれ、盛られることで唐津の土と火を暮らしの中へ運ぶ。
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英語では Karatsu ware と表記されます。
吸水性のある陶器は、はじめに「目止め」をしておくと安心です。米のとぎ汁(または少量の小麦粉を溶いた水)で弱火で煮てから冷まし、洗って陰干しすると、匂い移りや染みが出にくくなります。磁器は通常、洗うだけで使えます。商品ページに別の記載がある場合はそちらに従ってください。
手づくりの陶器、金彩・銀彩のうつわ、漆器は、食洗機・電子レンジ・食器乾燥機に適さないものが一般的です。耐熱磁器は使える場合が多くあります。個々の可否は楽天の商品ページの表示をご確認ください。
唐津焼は佐賀県のうつわです。公的な登録、地域の資料、楽天の販売中商品と照合し、産地との関わりや特徴を整理しています。
多くは常温で日もちし、箱入りで持ち運びに強く、贈りものや持ち帰りに向いています。最終的な保存・配送条件は楽天の商品ページでご確認ください。
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