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福島県大沼郡三島町は、奥会津編み組細工の主な産地である。田畑が雪に覆われ、農作業が一区切りつくころ、奥会津の山間部で採ったヒロロ、山ブドウ、マタタビが日々使う籠や笊になる。手さげ籠、肩かけ籠、菓子器、米研ぎ笊という名には、農作業、山仕事、台所が同じ手の動きでつながっている。
奥会津地方は豪雪地帯で、冬になると三島町の山あいの暮らしは家の中の手仕事へ向かう。農作業を終えた人びとは、自然素材を民具へと編み上げ、籠や笊は農作業、山仕事、日常の暮らしで使われてきた。2003年に国の伝統的工芸品となり、奥会津編み組細工という名にはヒロロ、山ブドウ、マタタビの三つの仕事が含まれる。三つとも材料採取から仕上げまで手で行われる。
ヒロロはミヤマカンスゲやオクノカンスゲを指す。野山で採った葉を縄にし、その縄を編んで手さげ籠、抱え籠、肩かけ籠などをつくる。細かな編み目はレース編みのような密度を生み、植物をまず縄にしてから面へ広げる順序が、仕上がりの繊細さにつながっている。
山ブドウ細工では、奥会津の山間部で採る蔓の皮を使う。栗の花が咲く六月ごろに採取する一枚皮が大切な原材料となり、乾燥、浸水、鞣し、幅揃えを経て、手さげ籠、抱え籠、菓子器などへ編まれる。強靭な皮は山中での作業に耐える籠を支え、使い込むほど表面につやが出る。
マタタビ細工は、一本の蔓から伸びる肉厚で成熟した一メートルから三メートルほどの枝を使う。皮剥ぎ、割き、扱き、幅揃えをした材料は、米研ぎ笊や四つ目笊などの台所道具になる。水切れがよく、水分を含むとしなやかな手触りになり、野菜を洗う、米を研ぐといった場面で使われてきた。編み終えたあとには寒晒しや雪晒しを行い、強度を高める。
荒屋敷遺跡からは、縄文晩期、約二千五百年前の縄や各種編組など約一万点の遺物が出土している。これらの品は、奥会津の植物を編む営みを長い時間軸の上に置いてくれる。会津農書写本、東遊雑記、伊南伊北谷四ヶ組風俗帳にも、十八世紀から十九世紀初めにかけての籠や笊の原形が見える。三島町は1972年から町主催の展示会を続け、今では百人を超える工人が関わり、後継者育成と原材料の確保が今の課題になっている。
三島町名入の生活工芸館は、奥会津編み組細工に素材と手の動きから触れられる場所である。展示や体験では、ヒロロ、山ブドウ、編み組細工に関わるものづくりに近づけるほか、予約制のストラップづくりも行われている。今の暮らしに合うデザインも取り入れられ、手さげ籠や小さな道具が人の手もとへ戻っていく。
ヒロロの縄、山ブドウの一枚皮、マタタビ笊の水切れをたどると、奥会津編み組細工は三島町の雪の季節、山の植物、日々の道具を結び直している。時間の一端は荒屋敷遺跡や古い書名にあり、もう一端は、今日の工人が材料を採り、幅を揃え、形へ編み上げる手の中にある。
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この一品が、日本のどの制度・機関に登録・指定・認定されているかを示します。
英語では Oku-Aizu woven craft と表記されます。
工芸品は直射日光・湿気・急な温度変化を避け、ぶつからないように保管してください。木・竹・漆・紙は水に弱いため、濡れたらすぐに拭き取ります。個別のお手入れは商品ページの表示をご確認ください。
奥会津編み組細工は福島県の工芸品です。公的な登録、地域の資料、楽天の販売中商品と照合し、産地との関わりや特徴を整理しています。
多くは常温で日もちし、箱入りで持ち運びに強く、贈りものや持ち帰りに向いています。最終的な保存・配送条件は楽天の商品ページでご確認ください。
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