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人形の丸富
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大内塗は、椀、盆、茶托、箸箱、大内人形に広がる山口市の漆器。深い朱の地、金箔、大内菱、雲形、枝菊、そして人形の目の描き込みが、古い漆工の流れと今の作り手を結んでいる。
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大内塗でまず目に入るのは、深い朱の地色である。山口市で作られてきたこの漆器は、椀、盆、銘々皿、茶托、箸箱、丸みのある大内人形に姿を変える。乾かした木地を挽き、漆を塗っては研ぎ、湿度を見ながら乾かし、金箔や色漆で文様を置く。小さな器や人形の表面に、山口の漆工の時間が重なっている。
大内塗は山口市を中心に伝えられてきた漆器で、椀、盆、菓子器、銘々皿、文庫、重箱、花器、箸箱、茶托、膳、大内人形などに広がっている。ひとつの形だけを指す言葉ではなく、木地と漆面を通して、食卓の器から飾る人形までを包む呼び名である。
なかでも大内人形は、夫婦円満の象徴として親しまれてきた丸い人形である。山口市では人形の顔を描く体験や、箸、アクセサリーに関わる体験も行われ、朱の地塗り、色漆、金箔といった大内塗の要素を小さな手元で見ることができる。
大内塗の表面を特徴づけるのは、大内朱と呼ばれる深い朱色の地塗りである。その上に金箔や色漆が置かれ、大内菱、雲形、枝菊文が表される。古い大内椀にも、ベンガラ漆の下地、金箔、黒漆、黄漆を使った四菱形文、雲形、枝菊文が見られる。
この文様は、器の形に沿って見え方を変える。蓋付きの椀、平椀、盆、人形の丸い体では、朱の面に金箔が光り、菱形や花枝が表面のリズムを作る。
大内塗の起源は、ひとつの年代に断定されていない。ただ、大内氏が山口を拠点にした時代、朝鮮や明との交易品のなかに漆器類が見え、15世紀の山口で漆工芸が盛んだったことがうかがえる。刀剣、扇子、硯と並び、漆製品も交易の品として扱われていた。
今に残る手がかりは多くない。毛利家に伝わる漆絵枝菊椀は、本椀、汁椀、平椀、壷椀の四椀一組で、もう一つの漆塗足付盤には文明十年、一四七八年の銘文がある。黒い外側と朱の内側をもつ卓子形の盆、四種類の椀、枝菊や大内菱の文様が、古い漆工を具体的な形で伝えている。
山口の漆工は、中世の遺品だけで語られるものではない。江戸時代の記述には椀屋や椀類の生産が見え、山口で漆器作りが続いていたことが分かる。椀という器形は、古い大内椀と後の地域の仕事をつなぐ具体的な手がかりになる。
明治時代には、近藤清石が古い大内椀を調べ、山口の漆工たちとともに大内塗の再興に取り組んだ。その流れのなかで、大内塗の名は広く用いられるようになった。ここでいう継承は、旧椀を見ること、漆工が手を動かすこと、山口で再び名を使うことの積み重ねである。
大内塗の仕事は、朱色を塗る前から始まる。木地にはケヤキ、クス、トチ、サクラなどが使われ、乾燥させてから轆轤などで形を整える。下地、布着せ、塗り、研ぎを重ね、漆は漉し、色も合わせていく。
漆の乾きには湿度が関わるため、乾燥室で環境を整える。さらに金箔を移し、貼り、色漆で描く。椀や人形の艶は、木、空気中の水分、漆の層、研ぎ、金箔が順番に重なって生まれる。
大内人形では、漆工の細かさが顔の数本の線に集まる。山口市の顔描き体験では、色漆で目、眉、口を描き、作り手側は特に目を慎重に描く部分として挙げている。にっこりした目を意識することで、人形全体の表情が決まる。
夫婦円満の象徴として親しまれる大内人形では、丸い体、朱の漆面、金箔や模様に加えて、顔の線が大きな役割を持つ。飾るための人形でありながら、目、眉、口という小さな筆運びに、家庭で大切にされる形が現れる。
現在の山口市には、大内塗漆器振興協同組合をはじめ、中村民芸社、谷口漆香堂など、大内塗や大内人形に関わる作り手や扱い手がいる。顔描きの指導、アクセサリー作り、県内大学との共同開発など、工房の外に技術を見せる動きもある。
一方で、漆工の育成には長い時間がかかり、担い手の確保は課題として語られている。大内塗が今も見えるのは、椀、盆、人形、小物を作り、木地を乾かし、塗り、研ぎ、箔を置き、細い線を描く手順を、山口市の人々が次の手へ渡そうとしているためである。
大内塗の魅力は、目の前のものに表れる。朱の椀、金箔の大内菱、黒と朱の足付盤、目を丁寧に描いた夫婦人形。そうした具体的な形を通して、山口市の漆工は、大内氏の交易、江戸の椀作り、明治の再興、今の作り手の仕事へと続いている。
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英語では Ouchi lacquerware といいます。
大内塗は山口市を中心とする漆器で、椀、盆、茶托、箸箱、大内人形などに見られます。深い大内朱の地塗り、金箔、色漆、大内菱、雲形、枝菊文が表面の特徴です。大内氏の対朝鮮・対明交易、江戸時代の山口の椀作り、明治時代に近藤清石と山口の漆工が進めた再興が、歴史の主な手がかりになります。
大内椀は本椀、汁椀、平椀、壷椀の四椀一組で、朱の下地、金箔、黒漆、黄漆、文様を備えています。大内氏時代の漆製品は朝鮮や明との交易に関わりますが、大内塗の起源は断定されていません。大内塗の工程には、木地の乾燥と成形、塗りと研ぎ、湿度を見た乾燥、金箔、描画が含まれます。大内人形は夫婦円満の象徴として親しまれ、顔描きでは目を特に慎重に描きます。
大内人形は夫婦円満の象徴として、家庭で飾られます。椀、盆、茶托、箸箱などの器は日常の食卓で使われ、大内椀は四椀一組で用いられることがあります。山口市内では、大内人形の絵付けや箸作りなどの体験を通じて技法を学ぶことができます。
吸水性のある陶器は、はじめに「目止め」をしておくと安心です。米のとぎ汁(または少量の小麦粉を溶いた水)で弱火で煮てから冷まし、洗って陰干しすると、匂い移りや染みが出にくくなります。磁器は通常、洗うだけで使えます。商品ページに別の記載がある場合はそちらに従ってください。
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