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八代目 箸匠 はりま屋
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青森県弘前市を中心とする津軽地方で、ヒバの木地、堅牢な下地、塗り重ね、研ぎと磨きが、唐塗・七々子塗・紋紗塗・錦塗の表面を椀、重箱、盆、箸、茶器に映し出す。
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ワールドワークス
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津軽塗は、青森県弘前市を中心とする津軽地方から生まれる漆器である。弘前を中心とした漆器産地では、木地づくり、下地、塗り重ね、研ぎ、拭漆、仕上げを重ねて器物になる。表面の見どころは一つの模様に閉じない。唐塗、七々子塗、紋紗塗、錦塗の四つの技法が、椀、重箱、盆、箸、茶器などの形に漆の層をあらわしている。
津軽塗の場所は、青森県弘前市周辺と津軽地方に結びついている。弘前市を中心とする津軽地方は日本最北端の漆器産地とされ、青森県でも津軽塗は県を代表する漆工芸として扱われている。この地域性は抽象的な言葉ではなく、弘前の城下、津軽藩の工房、地元で得られたヒバ材、そして木地から漆、研ぎまでを担う作り手の集まりによって形を持つ。
津軽塗の始まりは、江戸時代の津軽藩のもとで発展した漆芸にたどることができる。津軽信政の時代には塗師が弘前に招かれ、池田源兵衛や、その後の青海源兵衛の名が技術の歩みとともに伝えられている。弘前城内には塗師の作業場があり、初期の器物は藩の調度品、刀の鞘、文庫、硯箱、重箱、提重などに用いられた。明治初期には、青森が1873年のウィーン万国博覧会に「津軽塗」の名で漆器を出し、この呼び名が弘前を中心とする漆器を指す言葉として広がっていった。
津軽塗の器物は、まず木地から始まる。古くから地元で手に入るヒバなどを材料にし、指物や挽物などの木工技術で素地を作る。その後、布着せ、下地、模様付け、彩色、粗研ぎ、炭研ぎ、拭漆、艶付け、上塗りへ進む。伝統という言葉を使うなら、ここでは木地、堅牢な下地、何度も重ねる漆膜、乾燥、研ぎ出しという具体的な作業の順番を指している。
唐塗は、津軽塗の時間のかけ方を具体的に示す技法である。ヒバの素地から始まり、塗っては乾かし、研ぎ、磨く作業を繰り返し、全体で四十八工程を経る。完成までには少なくとも一か月半から二か月を要する。仕掛べらが漆面に凹凸を作り、その上に重なった漆膜を後から研ぎ出すことで、複雑な斑点模様があらわれる。唐塗の時間とは、四十八の作業、漆膜、乾燥、研ぎが一つの表面に残ることだ。
四つの代表技法には、それぞれ目で追える材料の手がかりがある。七々子塗は菜種を蒔き付け、小さな輪紋の集まりを研ぎ出すことで魚卵を思わせる模様を作る。紋紗塗は黒漆の線描をもとに、津軽地方で「紗」と呼ばれる籾殻の炭粉を使い、黒い面に落ち着いた線を見せる。錦塗は七々子塗を基礎に、描き加えた文様と錫粉で花や幾何の表情を加える。いずれも漆の層と研磨に支えられ、菜種、炭粉、錫粉が技法ごとの違いを具体的に知らせる。
津軽塗は工程から器形へ進む。主な製品には、椀、重箱、盆、箸、茶器、花器があり、歴史のなかでは、文庫、硯箱、提重、刀の鞘も見える。生活文化という言葉で語るなら、その中身は食卓、茶の場、収納、飾りの場で使われるこれらの形であり、唐塗の斑点、七々子塗の輪紋、紋紗塗の黒い線を手元で見る時間である。
現在の津軽塗は、技術を保ち、受け継ぐ活動にも支えられている。津軽塗技術保存会は、伝統的な製作技術を高度に体得した人々で構成され、江戸時代以降の技法調査と再現、伝承者養成、研究成果の発表、原材料と用具の確保に取り組んでいる。重要無形文化財としての位置づけは、弘前と津軽地方にある木地、漆の調合、変り塗、研ぎ出し、それを続ける作り手の仕事を示している。
津軽塗の魅力は、弘前と津軽地方、ヒバの木地、堅牢な下地、何度も重なる漆膜、唐塗の四十八工程、菜種の輪紋、籾殻の炭粉、錫粉といった、手と目で追える細部にある。椀、重箱、盆、箸、茶器の表面にそれらがあらわれるとき、漆は木、漆、研ぎ、そして青森県北部の作り手の仕事を日々使える器物として残している。
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英語では Tsugaru lacquerware といいます。
津軽塗は、青森県弘前市周辺と津軽地方の漆器です。ヒバなどの木地に堅牢な下地を施し、塗り重ね、乾燥、研ぎ、磨き、拭漆、上塗りで表面を作ります。代表技法は唐塗、七々子塗、紋紗塗、錦塗で、椀、重箱、盆、箸、茶器、花器などに用いられます。
弘前市を中心とする津軽地方は、日本最北端の漆器産地とされています。唐塗はヒバの素地から始まり、塗り、乾燥、研ぎ、磨きを繰り返し、四十八工程を経て、完成まで少なくとも一か月半から二か月を要します。七々子塗は菜種で小さな輪紋を作り、紋紗塗は籾殻の炭粉を使い、錦塗は描き加えた文様と錫粉を用います。津軽塗技術保存会は、技法調査、再現、伝承者養成、研究成果発表、原材料と用具の確保に取り組んでいます。
椀、箸、盆、重箱、茶器、花器として、日常の食卓、茶、展示、家庭の場で用いられます。青森県の文化財に関する説明では、家で日用品として使うことが勧められ、展示だけでなく実際に使えるほど堅牢だとされています。歴史的には藩の調度として用いられ、幕府、他藩、朝廷、公家への贈答にも使われました。
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