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きもの工芸 雁金屋
鳥取県西部の弓ヶ浜周辺で織り継がれてきた弓浜絣。米子、境港とその周辺の土地、伯州綿、藍地に白く浮かぶ絣柄が、一枚の木綿布に重なります。
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弓浜絣は、鳥取県西部の弓ヶ浜周辺に伝わる木綿の絣です。生産地には米子市、境港市などが挙げられ、深い藍色の地に白抜きの絣柄が映える姿で知られています。水はけのよい砂地に向いた伯州綿、手つむぎ糸と天然藍を用いる保存技法、鶴亀や松竹梅の絵柄が、地域の暮らしと布を結んできました。
弓ヶ浜を中心とする鳥取県西部の伯耆地方は、水はけのよい砂地に向いた伯州綿の産地として知られてきました。米子市、境港市とその周辺は、弓浜絣の生産地として挙げられる場所です。農家で自家用衣料として織られ始めた木綿布には、伯州綿の吸湿性と保温性が、身体に近い手ざわりとして残ります。
弓浜絣の布面では、深い藍色の地に白抜きの絣柄がはっきりと浮かびます。保存技法では手つむぎ糸を用い、天然藍で染めます。紺と白の簡素な色合い、ざっくりとした風合い、木綿糸の厚みが重なり、図案を見せながら日用の布としての落ち着きも生まれます。
初期の弓浜絣は縞柄が主流でしたが、のちにさまざまな絵柄を基調とする絵絣へ発展しました。鶴亀、松竹梅といった縁起のよい模様は、紺と白の布面に置かれることで、すっきりと読める形になります。素朴な絵柄と手織りの風合いが、日々使う木綿布に表情を与えています。
弓浜絣の起源には、ひとつの人物や年だけでは収まらない複数の筋道があります。広島県の備後絣の手法を取り入れたという見方と、寛政年間(1789~1800)に米子の車尾で行われていた飛白の染物技法が発展したという見方があります。成立の時期は1800年前後とされ、鳥取県西部の綿と藍の仕事の中で形をとりました。
明治時代から大正時代にかけて、弓浜絣は全国各地に販売されていました。その後、繊維業の近代化や化学繊維の発達とともに次第に衰退します。1970年頃から保存運動が盛んになり、手織りのよさが見直され、現代的なインテリアや雑貨にも展開されるようになりました。
弓浜絣をたどる地名は、米子市、境港市、弓ヶ浜半島周辺に集まります。鳥取県弓浜絣協同組合は地域の事業者をつなぎ、アジア博物館・井上靖記念館は関連する展示施設として挙げられています。境港市の海とくらしの史料館も弓浜絣の催しの場となり、布は工房、館、港町の中で今の人に手渡されています。
弓浜絣を見る手がかりは、鳥取県西部の砂地、伯州綿の手ざわり、天然藍の深い色、白抜きの絣柄、鶴亀や松竹梅にあります。農家の衣料からインテリアや雑貨へ、弓ヶ浜の綿と藍と手織りの時間が、一枚の木綿布に残っています。
公開資料・公式情報をもとにまとめています。出典は下記の各ページをご覧ください(内容は変わる場合があります)。
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英語では Yumigahama kasuri といいます。
弓浜絣は、鳥取県西部の弓ヶ浜周辺に伝わる木綿の絣です。米子市や境港市などが生産地として挙げられます。深い藍色の地に白抜きの絣柄が特徴で、弓ヶ浜周辺の砂地、伯州綿、手つむぎ糸、天然藍を用いる技法と結びついています。柄は縞模様から鶴亀や松竹梅などの絵絣へと発展し、1800年前後に成立しました。
弓ヶ浜を中心とする伯耆地方の水はけのよい砂地は伯州綿の栽培に向いており、伯州綿には吸湿性と保温性があります。成立の背景には備後絣の技法や、寛政年間の米子車尾における飛白染めの技法との関わりが語られています。明治時代から大正時代にかけて、弓浜絣は全国各地に販売されました。その後、繊維業の近代化や化学繊維の発達とともに衰退しました。
弓浜絣はもともと農家が自家用に織った衣類の布として始まり、木綿には吸湿性と保温性があります。保存運動のあと、現代的なインテリア用品や雑貨など新しい用途も生まれています。鳥取県西部では、アジア博物館や井上靖記念館などで弓浜絣に触れることができ、境港市の海と暮らしの資料館では関連イベントも開かれました。
天然素材の染織品は、はじめのうち多少色落ちします。中性洗剤で他のものと分けて手洗いし、長時間のつけ置きと漂白は避け、色あせを防ぐため陰干ししてください。絹・麻や伝統染色のものはドライクリーニングが必要な場合が多く、商品ページの洗濯表示に従ってください。
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