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手元供養のディアファミリー
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情報は69 日前に更新
岐阜提灯の光は、岐阜市と長良川流域の素材から立ち上がる。川沿いの竹は細いひごになり、薄く質のよい美濃和紙は火袋に貼られて光をやわらげる。江戸時代から続く産地の手仕事、盆に故人や先祖を迎える灯り、夜の祭り、絵付け体験、今の住まいに置かれるあかりが、この丸い火袋のまわりにつながっている。
岐阜提灯の名は岐阜市に結びついている。長良川は郡上市の大日ヶ岳から南へ流れ、美濃市、関市、岐阜市を通って伊勢湾へ注ぐ。川沿いの竹は太く、しなりがあり、節が少ないため、提灯の細い竹ひごに向き、上流から運ばれる美濃和紙は火袋の薄い肌になる。
丸い形は、極細の竹ひごと美濃和紙などの薄紙から生まれる。張師は張り型に竹骨を螺旋状に巻き、むらなく糊を付け、紙を載せて刷毛でなでる。糊の量と刷毛の強さは見栄えと強度を左右し、紙の継ぎ目は目立たないように細かく切り落とされる。
紙を張った火袋は乾かされ、張り型を抜いた後、ヘラで丁寧に折り目を付けて畳まれる。竹ひごの張り、糊、乾燥、折り目が順に整うことで、丸い火袋は使わない時にしまえる形になる。薄い紙の面と竹骨の弧がそろい、点灯時のやわらかさを支える。
無地に張られた火袋には、絵師が下描きなしで同じ絵柄を描きそろえる。竹ひごのある凸凹した曲面で、絵の大きさ、位置、色合い、濃淡を100帳、200帳、500帳へ合わせる作業には描写力がいる。摺り込みでは、伊勢型紙で色ごとに型を取り、ドウサ引きした和紙へ顔料を重ね、多い絵柄では一枚に100手を重ねる。白い胡粉の盛り上げは、菊の花びらに厚みを与える。
岐阜提灯は夜の祭りを照らし、盆や祭りの場でも見られてきた。盆提灯は、故人や先祖が現世へ訪れる時の道しるべとして置かれる。供養の形と住まいが変わる中で、盆提灯の形や飾り方も暮らしに合わせて変わり、故人を偲ぶ灯りの置き場所が今の家の中で考えられている。
岐阜提灯協同組合には、オゼキ、浅野商店、平出商店、林伊三郎商店などの組合員企業が名を連ねる。長良川てしごと町家CASAでは、用意された提灯への絵付けや、竹ひごを巻くところから始めるミニ岐阜提灯作りが行われている。山下章さんは、重ねた和紙や絹の表現を火袋に取り入れ、室内のあかりとしての岐阜提灯にも向き合っている。
一つの岐阜提灯には、長良川の竹ひご、美濃和紙、糊、刷毛、絵筆、伊勢型紙、盆の灯りが収まっている。やわらかな光は、材料の薄さと、張師、絵師、摺込師の手から生まれる。岐阜市の名は、竹骨の線、紙の継ぎ目、折り目、家で灯す時間の中に残る。
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英語では Gifu lanterns と表記されます。
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岐阜提灯は岐阜県の工芸品です。公的な登録、地域の資料、楽天の販売中商品と照合し、産地との関わりや特徴を整理しています。
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