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伝統本舗
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情報は63 日前に更新
東京銀器は、東京都内の台東区、荒川区、文京区などに結びつく銀の金工品である。台東区は、江戸時代の銀座役所での銀貨鋳造、元禄期の都市需要、明治以降の横浜からの輸出、戦後の食器や装身具の需要と重なり、東京の銀器づくりの主要な場所として語られる。やわらかく加工しやすい銀板は、木槌、金槌、当て金、鏨の手を経て、茶器、酒器、花器、置物へ変わっていく。
『延喜式』(916年)にも銀器の名が見え、室町時代以降には各地の銀山と新しい精錬法によって銀製品づくりが広がった。江戸時代には、現在の銀座にあたる銀座役所で銀貨が鋳造され、元禄期の都市経済のなかで銀は装飾品として町人の暮らしにも入っていく。こうした街の条件が、東京、とりわけ台東を銀器の産地へ押し上げた。
江戸中期には、彫金師が彫刻する器物の生地をつくる銀師や、櫛、かんざし、神輿金具を手がける金工師が現れた。1867年のパリ万国博覧会で日本の銀製品は海外に知られ、明治以降には東京でつくられた肉厚の銀製花器が横浜港から多く輸出された。戦後の東京では外国人の往来が増え、スプーン、フォーク、装身具などの需要も広がった。
鍛金は、地金を加熱してやわらかくするところから始まる。職人は寸法を割り出し、銀板にコンパスで必要な面積をけがき、円形の器物なら鋏で丸く切る。銀板をケヤキ製の当て台の窪みに当て、木槌で少しずつ打ち込んで皿状にし、さらに金槌と当て金で形を締めていく。加熱、焼きなまし、打ち込みを重ねることで、平たい銀板が壺や香炉、器の曲面へ立ち上がる。
成形後の銀面には、さらに細かな手が入る。彫金では金槌と鏨で模様を打ち出したり、表面を彫ったりする。切嵌では図柄を切り落とし、銅や赤銅など別の金属をはめ、銀鑞付け、ヤスリ、研磨によって面になじませる。ヘラ絞りでは回転する木型に地金を当て、手で絞り込む。接合には銀鑞付け、錫付け、カシメ、鋲止めが使われ、煮込み法や金古美液、タンバン古美液が銀の色合いを整える。
東京銀器は、茶器、酒器、花器、食器、置物、装身具、装飾品として手に取られる。職人の笠原伸夫は、20年、30年たってから修理に持ち込まれる品について語っている。この一例は、すべての工房の約束ではないが、銀器が茶席、酒席、食卓、室内で使われ、磨かれ、直されながら同じ持ち主の時間を受け止めることを具体的に示している。
東京銀器の輪郭は、銀座役所、台東の工房、横浜港、ケヤキの当て台、木槌、鏨、切嵌によって見えてくる。江戸の金工師、明治以降の銀製花器、そして今も使われる茶器、酒器、食器が、一枚の銀面の上でつながっている。熱を受け、打たれ、磨かれた曲面には、東京の街と道具の手ざわりが残る。
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英語では Tokyo silverware と表記されます。
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東京銀器は東京都の工芸品です。公的な登録、地域の資料、楽天の販売中商品と照合し、産地との関わりや特徴を整理しています。
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