お歳暮の基本:在日外国人のための贈り方と選び方、海外からの送り方
お歳暮は一年の感謝を伝える年末の贈りもの。11月下旬から12月に届け、相場は3千〜5千円が中心です。
お歳暮とは何か、お中元と何が違うか
お歳暮は、日本に年二回ある「定期的な感謝」のうち、年末の一回です。相手は、この一年本当にお世話になった人。考え方は夏のお中元と同じで、一方向で贈り、返礼を期待せず、「この一年の心遣いを覚えています」と伝えるものです。違いは時期と重みです。お中元が上半期への感謝なのに対し、お歳暮は一年全体への感謝なので、慣例ではお歳暮のほうがやや重く扱われます。年に一回だけ贈るなら、年末を選ぶ人が多いです。
いま、誰が誰に贈っているのでしょうか。会社間では取引先への贈答が残っていますが、社内の上下間の贈答は勧めない、あるいは禁じる職場が多くなっています。同僚や上司に贈る前に、職場の慣行を確かめてください。私的な関係では、配偶者のご両親、仲人や紹介者、世話になっている大家さん、保証人、業界に導いてくれた先輩などが一般的な相手です。
外国出身者に義務はなく、届かなくても気にする人はいません。だからこそ、あなたが贈る一件は「習慣を学び、覚えていてくれた」として、そのまま受け取られます。相手は多くなくて構いません。本当に大切にしたい一つ二つの関係に絞り、来年も続けられると思える相手にだけ贈ります。
時期:11月下旬から12月、20日を過ぎたら名目を変える
慣例では、お歳暮はおおむね11月下旬から12月のあいだに届けます。地域によってはもう少し早め、あるいは時期が集中しています。関東は近年11月末ごろから始まり、関西以西は伝統的に12月中旬寄りです。基準は「贈る相手」の地域。迷ったら12月上旬から中旬に届くようにすれば、どちらでも外しません。
12月20日ごろが、よく言われる区切りです。それ以降は多くの家庭が大掃除や正月の準備で忙しく、帰省で留守のこともあります。それを過ぎたら、慣例では名目を変えます。年始のあいさつに伺って手渡すのが「御年賀」で、おおむね松の内(1月7日ごろ、地域によっては15日まで)のあいだです。手渡しではなく配送するなら、松の内が明けてから立春(2月4日ごろ)までに「寒中見舞い」として贈る人が多いです。中身は同じで、掛け紙の表書きが変わるだけです。
もう一つ、実務的な事情があります。年末は宅配便がもっとも混み合う時期で、人気の品は早めに売り切れます。ネット注文では届け日を12月20日より前に指定し、数日の余裕を持たせてください。遅れてから立て直すより、ずっと楽です。
何を贈るか、いくらが相場か、避けたいもの
相場は一件3千〜5千円。特にお世話になった方には1万円前後までもありますが、高すぎるとかえって相手の負担になります。もう一つよく言われるのが「去年と同じ程度」という考え方です。年々金額が下がると相手に考えさせてしまい、急に上げるのも不自然です。原則は日本の贈答全般と同じで、「食べ切れる・使い切れる」消えものです。常温で日もちし、箱がきちんとして、分けやすく、相手の家族の人数に合った量を選びます。
各地の品から選ぶなら、年末の定番は常温の郷土菓子や焼き菓子、地方のお茶、醤油やだしなど質のよい調味料、麺や米。ご家庭にはタオルや食器も向きます。避けたいのは、まず冷蔵・冷凍が必要なもの(蟹、生鮮、冷菓など)。相手がその時期に在宅で、冷蔵庫に余裕があるとわかっている場合は別です。お酒は飲むとわかっている相手にだけ。重すぎる箱は高齢の世帯には負担です。忌み数(四、九)を気にする人はいまは少数ですが、自信がなければ4個入り・9個入りを避け、確信があれば気にしなくて構いません。
以下は、その条件で全国の掲載品から選んだ、常温で分けやすい菓子の候補です。個数や包装の詳細は楽天の商品ページで確認してください。
品類と価格帯で自動的に選んでいます。個包装・数・賞味期限は楽天の商品ページでご確認ください。
お茶、調味料、暮らしの品:家庭や年長の方へ
菓子の箱を食べ切れる家庭ばかりではありません。年長の方、食事に気を配っている方、人数の少ない世帯には、地方のお茶がいちばん確かです。常温で軽く、日もちし、ティーバッグなら家族で分けるのも簡単です。調味料も同じで、よい醤油、だし、味噌は毎日の食卓で使われ、場所を取らず、戸棚の奥で期限切れになることもありません。
家族のいる相手や新婚、引っ越したばかりの相手には、実際に使える暮らしの品も向きます。タオルのセット、シンプルな食器、漆器など。期限はありませんが、相手が迷わず使える意匠を選び、個人的な趣味を押しつけないようにします。タオルや食器は日本では昔からお歳暮の定番の一つなので、場違いにはなりません。
以下は二つのグループです。全国のティーバッグ製品と、5千円以内で包装の整った織物・食器・暮らしの道具。
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掛け紙と包装、楽天での注文の仕方
お歳暮には「掛け紙」をかけます。一般に「のし紙」と呼ばれるものです。上段の中央に表書きの「御歳暮」、下段に贈り主の名前。個人なら姓か氏名、会社名義なら社名と担当者名を書きます。中央には紅白の蝶結びの水引。何度あってもよい慶事に使う結び方です。ネットの店にはすべて用意されていて、表書きを選び、名前を入力するだけです。
包装紙の内側に掛けるのが「内のし」、外側に掛けるのが「外のし」です。配送するお歳暮は、運送中に紙が傷まないよう内のしが多く、外のしは手渡しのときに使います。これは慣習であって決まりではなく、店の初期設定のままで通常は問題ありません。
楽天での注文は、おおむね次の流れです。相手の住所を「お届け先」に、自分の住所を「注文者」に入れます。商品オプションかカートで「のし:御歳暮」と「名入れ」を選びます。「お届け日指定」にチェックを入れます。店によってはギフト包装や短いカードも選べ、金額のわかる明細書を同梱しないこともできます。注文前に店の発送までの日数を確認してください。年末の繁忙期は普段より長くなりがちです。
台湾・香港から日本にいる人へ贈るには
台湾や香港にいて、日本にいる親族や配偶者の家族、ホストファミリー、取引先、あるいは子どもを見守ってくれている大家さんや先輩にお歳暮を贈りたい場合、いちばん手間のない方法は、現地から国際小包を送ることではなく、楽天で注文して日本の店から国内配送してもらうことです。食品は通関の対象にならず、冷蔵管理や破損の心配も消え、掛け紙と届け日は注文時に指定できます。
前提は一つだけ。楽天の店は日本国内に発送するので、受け取る人に日本の住所が必要です。注文する本人が日本に住んでいる必要はありませんが、海外から決済できるかどうかはアカウントの設定や支払い方法によって異なり、店ごとにも違います。決済の画面で確かめてください。うまくいかなければ、日本にいる信頼できる知人や親族に注文を頼み、後で精算するのがよくある方法です。
贈り主の名前は漢字のままで構いません。日本でも自然に読めます。届く前後に短いメッセージや電話で、どこから、どんな気持ちで贈ったのかを伝えると喜ばれます。時期と予算は日本に住む人と同じで、12月20日までに届け、3千〜5千円、常温で分けやすい各地の品を選びます。
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よくある質問
年に一回だけ贈るなら、お中元とお歳暮のどちらですか?
慣例ではお歳暮です。一年全体への感謝だからです。年末だけ贈るのは一般的で、失礼にはあたりません。ただし、来年も続けるつもりで贈ってください。
12月20日を過ぎてしまったら?
無理に年内に届ける必要はありません。年始に伺えるなら「御年賀」として手渡して、配送なら松の内が明けてから(1月8日ごろ)立春までに「寒中見舞い」として贈ります。中身は同じで、掛け紙の表書きが変わるだけです。
いただいたら、お返しは必要ですか?
原則として不要です。もともと一方向の感謝だからです。数日以内に電話かメッセージ、短いお礼状で伝えれば十分で、何も反応しないことだけが失礼にあたります。返したい場合は同程度の金額で贈るか、来年の同じ時期に贈り返します。
台湾や香港からでも楽天で贈れますか?
はい、受け取る人に日本の住所があれば可能です。店は国内に発送します。海外から決済できるかどうかはアカウントと支払い方法によるので、決済画面で確認してください。難しければ、日本にいる知人に注文を頼んでください。